そんなつもりじゃなかったんです
ただ楽天銀行の口座をつくりたかっただけなんです。
通帳も印鑑もなくデータ上のやり取りのみのネットバンクですが、その分使い勝手がよくネットをつねに使う現代人には身近な銀行です。
私もひとつネットバンクを持っておこう、ということで楽天銀行の新規口座開設の申し込みをしました。
が、なんとすでに楽天口座を持っていました。
しかもかなり昔のことでその口座はいま睡眠口座に入っているという事が判明。
悲鳴をあげました(心の中で)
銀行に勤めたことがある私は、睡眠口座の復活は新規口座開設より面倒!という事を知っていたからです…。
こんな人に向けて書いています
- 口座開設の申し込みをしたところ、すでに持っていてしかも休眠口座になっていた(まれなケース)
- 古い通帳がある
- 休眠口座を復活または解約したい
休眠口座とは
そもそも休眠口座とはなんでしょう。
睡眠口座とも言われますが、その名のとおりお休みしちゃってる口座です。
10年以上動いていない、つまり入出金などの取引がない口座は休眠口座になります。
普通預金(定期預金でも積立預金でも)だった表舞台から姿を消して、睡眠口(勘定科目は銀行による)というお休み布団に寝かせられるわけです。
ここに一度入ってしまうと通常の取引はできません。ATMで引き出すのももちろん無理です。
そこで心配になるのはその口座に残高が残っていた場合ですが、いまのところほとんどの銀行は手続きのあとちゃんと払い戻しをしてくれます。
利息も計算してつけてくれます。
消失期限なども一応定められてはいるのですがほぼ、どこの銀行も対応してくれます。
ただし、郵便貯金・りそな銀行はその限りではありません。
独自の規定を定めているので最悪、預金残高0もしくは管理手数料が引かれるなどするかもしれません。
休眠口座の復活・解約はたいへん
休眠口座の復活・解約はなぜ新規開設より面倒なのでしょう?
新規口座との違い
・新規口座開設は本人確認ができればすぐできる
新規に口座をひらくのは、運転免許証やパスポートなど公的に身分が証明できるものを持っていればその場で開設してくれます。
ですが休眠口座の場合は、
1.身分証などによる本人確認
2.旧口座の預金者と同一人物である事の確認
そう、この2.がくせものなのです。
しかしこの確認を怠ると、悪意ある第三者に大切な預金を奪われてしまうおそれがあります。
例えばもし私が悪意ある第三者だったとしたら?
同一人物だと認められれば、旧口座の見知らぬひとの預金をまんまと手に入れることができてしまうのです。
同一人物である事の確認
では銀行はどうやってその確認をするのでしょうか?
店舗がある通常の銀行の場合、
- 通帳
- 届け出の印鑑
- 本人の公的な身分証
- キャッシュカード
- 住所が同じ
これが全て揃っていればわりとスムーズに手続きされます。
通帳と印鑑を持っている=本人
という認識です。
持ち主=本人の認識のもと、通常の入出金取り引きがされてるわけですから。
つまり逆にこれが揃ってない場合は手続きがどんどん煩雑になります。
- 登録時と住所が違う
- 通帳がない
- 印鑑がない
- 通帳も印鑑も両方ない
休眠口座になるくらい古い口座です。しかもその間全く使ってないわけです。
上記全て揃っているほうがまれではないでしょうか。
そしてそもそもこの記事は楽天口座についてです。
ネットバンクです。
ネットバンクには最初から通帳も印鑑もありません!
さてではどうやって同一人物と確認するのでしょう?
実際に復活するまでのながれ
私が実際にした楽天銀行とのやりとりに沿って説明します。
少々時間が巻き戻りますが最初からいきますね。
1.新規口座開設の申請
すでに口座をお持ちの方も多いと思いますので端折りますが、
- 楽天銀行のサイトに入る
- 口座開設の申し込みをする
- 必要な証明書類をアップロードする
指示通りに入力するだけですので簡単ですが、慣れない人は書類をアップロードするところが少し面倒でしょうか。
私は運転免許証を証明書類として出しました。
が、待てども待てども楽天銀行から「口座開設の準備が整いました」のお知らせがきません。
どれくらい来ないかというと、同時に申請したほかのネットバンクの開設がすっかり終わって10日ほどたっても来ないくらいです。
2.楽天銀行よりメールが来る
あまりに待たされるので嫌な予感はしてたのですが、やはり。
メールには、
- 口座開設のお申込みありがとうございます
- しかしすでに当行の口座をお持ちいただいています
- お一人さま一口座のため今回の申し込みは取り消しとなります
- すでにお持ちの口座のIDおよびパスワードが不明な場合はカスタマーセンターまで
- 口座情報・ログインパスワード等の問い合わせはメールではできません
ざっとこのような内容でした。
作ったことさえ全く記憶にないのですから、パスワード等を覚えているはずがありません。
カスタマーセンターに直接電話をするしかなさそうです。
3.電話で問い合わせ
説明して、すでにある口座を使いたいがどうすれば良いのかお伺いをたててみます。
口頭での質問に答えて一応の本人確認ができたあと、やっと口座情報を教えてくれます。
- 名前
- 住所
- 電話番号
- 生年月日
電話での確認はこれくらいですが、登録時と住所が変わっていないのは幸いでした。
ここで初めて私の口座はすでに休眠口座に入っていることを知るのですが、実は睡眠口座だろうが通常の口座だろうがこうなれば変わりありません。
問題は私がIDもパスワードも覚えていないと言うことです。
これは通常の銀行で例えるなら、私は通帳も印鑑も無くしてしまったと同じことだからです。
通帳や印鑑を無くした場合、紛失届けを出した時点で口座はいっときロックされます。引き出せないようになるわけです。
上で説明したように、悪意のある第三者から預金を守るためですね。
それは本人確認ができていない預金者(私)も含まれます。
まずは私が正当な預金者であるという本人確認が必要になります。これが終わらないと復活も解約も手続きができません。
4.楽天銀行より封書が郵送で来る
確認の方法として、まず楽天銀行から書類が郵送で送られてきました。
中に入っていたのは、
- 証明書類を張り付ける用紙
- 返送用封筒
以上です。
余談になりますが、いまは送付案内は入れないのが主流なのでしょうか?
必要なものがちゃんと全て入っているか少し不安になるのですが、まあ不要といえば不要なのでしょうか…。
5.証明書類を返送する
運転免許証を両面コピーして、貼り付け用紙にぺたっと貼ります。
それを返送用封筒に入れてポストに投函して終了です。
え?それだけ? それだけです。
同じ証明書類でいいの? いいです。
運転免許証でよいならアップロードで良いんじゃないの? ダメです。
ここで重要なのは証明書類じゃありません。
- 先方から郵送でそれが届く
- 届いた中身を証明書類とともに返送する
このやり取りをもって、私が口座の登録住所に住んでおり間違いなく本人であると確認するためのものです。
ですからもし私が転居などしていた場合、もうちょっと面倒なことになっていたでしょうね。
6.もう一度楽天銀行より封書が郵送で来る
またしばらく待たされて、やっぱり楽天はそもそも処理が遅いんじゃと思っていたころです。
楽天銀行から封書が届きました。開設のための書類かと思えば、なんと前回と全く同じものです。
中身は添付用の用紙と返信用封筒。
ちなみにやっぱり送付案内はありませんので、楽天の仕様のようです。
いやいや、証明書類を添付して返送しましたが何故?
7.もう一回電話で問い合わせ
再び電話で問い合わせをしたところ、
- 送った証明書類のコピーがひとまわり縮小されていた
- これでは受付できないので、その旨メールして再度郵送した
とのことです。
コピーしたときの出力サイズの関係で気づかないうちに縮小されていたようです…。
くっ、ひとまわり縮小されてようが見えるだろうに、と思いつつまあ正規のサイズじゃなきゃダメと言われれば仕方ありません。
8.再度証明書類を返送する
カード用のコピーで今度は間違いなく正規のサイズでコピーしてそれを貼り付け返送します。
ちなみに何度確認しても楽天銀行からのメールはありませんでした。
そしてこの時点で処理は止まっています。2度目の返送をしたのが今現在で1週間前です。
口座開設の申請をしてから余裕でひと月以上過ぎています 笑
これ以上問題がなければですが、おそらくこの後のながれは、
9.楽天銀行より郵便がくる
IDと本パスワードかもしくは仮パスワードを記した郵便物が届く
10.ネットで手続きする
そのパスワードでサイトに入りその後の手続きをする。
ということになると思います。
追記
ほどなくして楽天銀行から郵便が届きました。
今度こそ復活準備完了のお知らせです。
予想どおりIDとログインパスワードが記されてましたので、その後ネットでログインしてから各種手続きをすませました。
残高は210円でした 笑
まとめ
お疲れさまでした。
このように一度休眠口座に入ってしまうと復活するにしろ解約するにしろ、非常に面倒なことになります。
私がポカをしたせいでさらに煩雑にはなっていますが。
通常であれば、
- 問い合わせをする
- 本人確認をされる(確認の仕方は用意できるものによる)
- 復活もしくは解約
紛失などがあるとかなり時間がかかるものと覚悟しておいてください。
コメント