あなたは北海道にどんなイメージ持っていますか?空気がきれい、緑が多い、涼しい、道が広い、食べ物が美味しい、どれも言われてみれば確かに地元民からしてみても頷けることです。
以下かなり長く北海道の様子が書かれているのでおすすめ観光地へ飛びたい方はここをクリック
以前、真夏に知人を案内したことがあります。車でちょっと足を延ばしてドライブがてら手近な観光地に連れて行きました。真夏のかんかん照りで雲ひとつなく、日差しは強いし暑いし歩いているだけで私はへろへろだったんですが知人はすごい元気。北海道なのに涼しくなくて申し訳ないなーと思ってたんですが、「こんなカラッとした夏はすごい!」と知人は大絶賛。ほーそんなものかなーと首をひねっていたのですが。
その後私自身が7月の東京に行ってまるでサウナにいるような空気に溺れ、9月に大阪に行って飛行場からホテルに移動しただけで身体中の汗腺開いたのが体感できてから、なるほどと思いました。ちなみにその9月はこっちに帰ってきたとき雪降ってました。本当に同じ日本なんでしょうか。
また真冬に友人を案内したこともあります。そのときは観光というより札幌で一緒に遊びましょうよということだったので札幌の街中を散策したわけですが、ものすごく寒い日で散策なんてとんでもないすぐに手近な喫茶店に逃げ込みました。歩いているだけで身体が芯から冷えそうなとても晴れた日でした。
「北海道の寒さ舐めてた」と言ってましたが、その日は私でも寒かったです。札幌はそれほど極寒の地ではないんですが。友人は決して北海道の寒さを堪能しにきたわけではないのですがね。
この友人とふと入った喫茶店。そこでの顛末はこちらの記事で。
食べ物は美味しいです。そうらしいです。こっちに居るあいだ食事をほぼ回転ずしですまして帰って行った人もいました。「ネタがちょー美味い!」のだそうです。どう考えてもくるくる回る100円のやつよりカウンターで握ってもらったやつのほうが美味しいと思うのですが、「お、おぅ、良かったな」と余計なことは言わないでおきました。
こんなふうに素晴らしい(?)北海道ですが。でもちょっと待って下さい。確かに北海道のどこに降り立ってもそれなりの観光地に行けばそれなりの満足度はあるでしょう。ですが、
目的と時期を明確に決めてからじゃないと北海道の本当の顔は観れないのです!
まずは何が見たいですか?旅行の予定の日はいつごろですか?スキーをしたいのに雪がない時期じゃどうしようもありません。絨毯のように敷き詰められた花に埋もれたいのに花がなければ無理です。涼みにきたのに「ぜんぜん暑いじゃん!」なんてことにならないように下調べをしっかりしましょう。
北海道は四季がはっきりしています。でも『秋』のように逃げていく季節もあります。あら最近涼しいわねなんて思ってたらすぐ雪虫が飛ぶのです。いつの間に紅葉終わったの!?というくらい秋は短いです。
ちなみに雪虫ご存じですか?体に雪のような白いふわふわをまとった小さな虫です。非常に鈍いです。急いで通り過ぎると服にひっつくくらい鈍いのです。それがふわふわ飛ぶ様は確かに雪のようですが、たまに大量発生したりしてそこまでいくと情緒もなにもあったもんじゃないです。で、その雪虫が飛ぶとその数日後に雪が降ると言われてます。体感的には確かに1週間以内で降っています。虫すごい。
逆に『冬』はとても長いです。だいたいは10月中に初雪が降り、溶けてまた降りを繰り返してそのうち根雪になるのですが、たまにいきなりどっさり降ってあっというまに根雪になることもあります。一度根雪になったらそれが溶けないうちにどんどん降り2月3月まで降ってるわけです。
つまり一年の三分の一、長いときはほぼ半分が雪に覆われた冬というわけですね。さすがに3月は雪少ないですがなごり雪というものがあります。儚く消えそうなイメージでしょ?いいえ大抵のなごり雪はどっかり降ります。せっかく雪もすっかり消えてこのまま春かな?と思ってたとこに振り出しに戻してくれるなごり雪、手強いです。
例年であればそんな調子なんですが、今年は全く異常事態です。本当に雪が降らない。さすがに白く覆われてはいますがまだ路面が出てる!路面に描いてある車線が見えてる!あり得ません。
今シーズンほとんど雪かきした覚えがないです。例年なら、朝雪かきして夜雪かきしてなのにその翌朝にはまた…なんて普通なのに。車庫から車道まで雪かきしないと車出せない!なんなら家の敷地内で1,2度嵌まってたりするのが普通なのに。どうしちゃったんでしょうね?
スキー場なんて可哀そうなもんです。オープンが遅れに遅れたのに、山には未だに黒い土が見えてたりします。今年はスキー駄目なんでしょうか。雪のコンディションは大事です。いえ私はもうスキーしませんけどね。
そして四季の中でお奨めしないのが『春』
2月はまだ冬です。へたしたら水道が凍るくらいに冷え込んだりします。当然まだ雪もあります。3月もたいていまだ雪があります。ただ日一日と温かくはなるので雪が解けます。溶けてべしゃべしゃです。そしてまた降ります。道路は酷いことになってます。溶け残った雪の無残なことはありません。汚いです。しかもまだ植物も活性化してません。
卒業旅行の時期なんですけどね、道南ならなんとか雪はほとんど降らないでしょうけど、寒いです。東京の真冬くらいの温度でしょうか。なんせ桜咲くのがこちらでは4月末から5月GWとかですから。
そんなわけで北海道は来る時期によって見どころが全く違います。では以下で季節に添って主観でおすすめをいくつか挙げていきますね。あ、春は抜きます。主観ですから。すみません。
冬
冬ー1.スキー
冬の北海道って私スキーしか思いつきません。
- ニセコ(ニセコエリア内4つのスキー場あり)
- ルスツリゾート(ウエストMt.、イーストMt.、Mt.イゾラからなる巨大リゾート)
- キロロリゾート
- 星野リゾートトマム
上にあげたのはリゾート系で本格的にスキー・スノボを楽しみたい人、もしくをはリゾートで楽しんじゃおうって人向けですかね。初心者さんや子供連れなどファミリー向けやスキー教習を受けたい人は、もっと小ぶりの山のスキー場がいたる所にありまますから探してみて下さい。
さて、スキーに興味ない人には上記の情報なんて何の意味もないです。実際私ももうこの歳でスキーはしません。では冬どこか行きたくなったらどうするのか?それは、
冬ー2.温泉
そう、温泉です。北海道は温泉とても多いです。どっかこっかに温泉が湧いています。もちろん温泉は冬じゃなくても良いです。もう温泉ってだけでありがたいです。ですが!
冬の温泉は格別なんです。
冬はなんせ外寒いです。極寒です。露天風呂ならいつまではいっててものぼせません。顔にちらちら雪が降ってこようが突風が吹こうが寒くない!風呂に浸かってますから!
- 登別温泉(老舗。泉質の数も宿も多く安心感NO1)
- 洞爺湖温泉(洞爺湖を眺めながら)
- 定山渓温泉(札幌から車で1時間半)
- 層雲峡温泉(切り立った渓谷が見どころ)
他にも阿寒湖、湯の川、ニセコ、川湯、ウトロ等ほかにも山ほど。旅程と合わせて近在の温泉を調べてみて下さい。必ず温泉宿あるはずです。
宿を決めるのになによりもお食事に重きをおくなら、私のおすすめは章月グランドホテル(定山渓温泉)一択です。部屋だしでいただいたのですが、本当に何を食べても美味しかった。温泉宿(ホテル)の食事は良い意味でどこも似たりよったりですが、ここの食事は文句つけようがないです。
夏
初夏も含めますね。なんせこの季節は緑が元気。緑が眩しいです。
夏-1.芝ざくら滝上公園 滝上町
おまつり期間:5月5日~6月9日(2019年)
年々面積を広げ、今では山の一面芝ざくらの絨毯です。GWはまだ開花したばかりかちょっと早いかな?という感じですが、2019年は5月が温かかったのでみるみる満開になってしまったようです。見頃は23日くらいだったそうで5月の末には見頃過ぎの為、入園料無料だったそうです。
確かに2019年の5月は猛暑でした。6,7月より暑い日が続いたような記憶があります。
植物は、というか自然は素直ですね。暑けりゃ咲くし寒けりゃ育たない。だから逞しいのでしょうか。
夏-2.ラベンダー 富良野
あえて富良野としてますが、それはラベンダーファームはたっくさんあるからです。もちろん富良野はメッカですが、上富良野、中富良野、美瑛、いわゆる237号線沿いに点在してます。
ラベンダー鑑賞にも、ただ散策するだけじゃなくリフトに乗って見下ろしながらとか展望台に上ってとか温泉に入りながらとか、ファームによって様々な売りがあります。
そんなに廻れないわという方は、とりあえず「ファーム冨田」は行っておきたいです。一番有名です。というかラベンダーを有名にした発祥の地と言われてます。
観賞用やオイル用ホプリ用早咲き遅咲きと株分けされて咲いてますので、期間中(6月下旬~8月上旬)であれば花がないということは無いと思うのですが、見頃としては7月中旬から下旬にかけてということです。
芝ざくらもそうですが、花は本当に気候に左右されますのでいつが確実とは断定できないのが申し訳ないです。
秋
雪が降るまでと考えて下さい。
秋ー1.摩周湖 弟子屈町
日本1の透明度を誇る湖です。80年ほど前は現在の世界1位バイカル湖を凌ぐ透明度だったそうですが今では残念ながらどんどんそれが下がっています。
私が最後に見たのもけっこう前のことになりますが、一言で感想を言うなら「青い!」ただそれだけです。もうひたすら青いです。写真あえて載せてません。カメラのレンズを通したものと肉眼で見たものと多分ぜんぜん違うからです。
カルデラ湖で急激に深くなっていることとその透明度によって、青以外の反射が少ないことによる「摩周ブルー」だそうですが、まるで絵具をたらしてかき混ぜたように見えます。これがただの水なのかと目を凝らしても青にしか見えません。
霧の摩周湖が有名ですが、地元の方の言をきくとそういつも霧に覆われてる状態ではないそうです。私が見たときも晴れ渡ってました。摩周ブルーが見たいなら晴れてる時のが良いです。覗き込むだけでその異様な静けさと美しさに魅入られて背中がぞくぞくしてきます。
実際にみないとあの雰囲気は伝わらないと思うので、機会があればぜひ立ち寄って下さい。
秋ー2.函館
函館は桜の観光地としても有名ですが、紅葉も各公園や街道などで楽しめます。見頃は10月下旬から11月上旬。
桜や紅葉は北海道じゃなくても見れるじゃない。ごもっとも。ですが函館の街はそれだけじゃない!見るものがたくさんありすぎて1日じゃまわれないです。
歴史の舞台五稜郭、石川啄木ゆかりのスポット、赤レンガ倉庫、神社仏閣、教会や修道院(夜にはライトアップもあり)、函館山からの夜景(ミシュラン三ツ星)、まだまだたくさんあって個別に挙げていくときりがないです。
食べ物ももちろん美味しいです。朝市は有名ですね。海鮮丼、いくら丼、うにいくら丼、なんでもありです。ソフトクリームもいたる所であります。からすみソフトとかもありますが。口が真っ黒になります。
お読みいただければおわかりのように、函館のなにが、というより函館の街自体が観光スポットです。さすが年間500万人の観光客を呼び込む街です。北海道はいたる所に観光スポットがありますしそれぞれの特色に力をいれてる町も多いのですが、函館のように街自体が観光地として機能してるとこは実はあまりないのです。
アクセスについて
ツアーならばアクセスについては思い煩うことはないのですが、自分の行きたい所に好きなだけ時間をかけたいという方は旅の日程を決めるのは大変ですよね。
どこを起点にしても最初は飛行機、JR、バスなどになるかと思うのですが、芝ざくら、ラベンダー、摩周湖などはぜひレンタカーを利用して欲しいと思います。バスなどもありますがレンタカーのほうが自由がききますし、次の観光場所にそのまま行けます。
冬のレンタカーは駄目ですよ。腕に自信があるないの話ではなく雪道の運転は経験がないと無謀です。カーブひとつ曲がるのも減速の仕方も夏道とは運転の仕方が違います。まして峠越えはいつも通ってるプロドライバーだって気を引き締めて走るのです。
まとめ
旅の日程はそれぞれの都合で違うと思います。何度も来てるからピンポイントでここに行きたいという方もいれば、日にちにゆとりをもって縦断しようとしてる方もいらっしゃるでしょう。
私は寒いし雪イヤですが、雪こそ見たいんだよ!という方だっているでしょう。冬ならば道北より北ならいつでも雪は見れます。温かくしておいで下さい。
散漫な文章で、しかも相当主観に走ったチョイスです。
こんな長い文章を最後までお読みくださった奇特な方がいましたら、お礼申上げます。なにかひとつでも参考になれば嬉しいです。
コメント